Zipファイルが無効と表示され解凍できない原因
Windowsでは、標準で圧縮ファイルを解凍する機能が備わっており、右クリック→「すべて展開」からZipファイルを解凍することができます。
しかしZipファイル解凍時に、「ZIP形式が無効または壊れています」と表示され開くことができない場合があります。原因としては、以下が考えられます。
- 標準機能がZipファイルに対応していない
- Zipファイルが壊れている
- Zipファイルのサイズが大きすぎる
- Zipファイルを開くソフトウェアが設定されていない
- セキュリティソフトにブロックされている
Zipの解凍で問題が起きた時は、まずWindowsの解凍機能ではなくフリーソフトを使った解凍をおすすめします。
フリーソフトを使って解凍してみる
まずはWindows10に標準装備されているZIPファイル解凍機能を使用せず、フリーの解凍ソフトを使ってみることをおすすめします。
現在では優秀な圧縮・解凍機能を備えたフリーソフトが非常に多いです。そのため、フリーソフトを使ったら簡単に解凍できるケースもあります。
広範囲な圧縮形式に対応した定番の圧縮解凍フリーソフトは、以下の3つです。
- 7-Zip
- Lhaplus
- +Lhaca
Zipファイルが破損している
ダウンロードが途中で止まってしまったZipファイルのような不完全な圧縮ファイルは解凍することができません。
もし、解凍しようとしているファイルがインターネットからダウンロードしたファイルの場合は、再度ダウンロードをしてから解凍を試してみてください。
Zipファイルが大きすぎる
サイズが大きすぎるZipファイルの解凍は、解凍するソフト・WindowsのバージョンによってはCRCエラーが起きて開くことができません。
Zipで圧縮できるファイルの上限は4GBで、それ以上の圧縮・解凍をするには使用するソフトウェアがZip64という形式をサポートしている必要があります。
[Zip64に対応しているソフトウェア]
WindowsVista以降のWindows7,8,10の標準エクスプローラ 7-Zip
解凍しようとしている圧縮ファイルのサイズを確認して、4GBより大きければ「7-Zip」での解凍を試してみましょう。
Zipファイルを開くソフトが指定されていない
開こうとしているZipファイルのアイコンが空白だったり、関係のないソフトウェアで開いてしまう場合は、Zipファイルを開くソフトの指定を誤っていることが考えられます。
Zipファイルの解凍時に上記のようなメッセージが表示される場合は、WindowsのZipを解凍する時に開くソフトウェアの設定を変更することで解凍できるようになります。
セキュリティソフトにブロックされている
セキュリティソフトのリアルタイム保護を有効にしていると、Zipファイルの解凍がブロックされてしまうことがあります。
もし、Zipファイルが信用できる場所からダウンロードしたものであれば、一時的にリアルタイム保護を停止してから再度解凍を試して見ましょう。
Windows標準のWindowsDefenderを使っている場合は、次の手順でリアルタイム保護を一時的に無効化できます。
その他のセキュリティソフトのリアルタイム保護を停止するには、各ソフトのマニュアルを参考にしてください。
スマホでZIP圧縮ファイルを解凍する方法
スマホの標準機能のみで解凍できることもありますが、機種によっては専用の解凍アプリを使わないと解凍できない場合もあります。また、パスワード付きのZIPファイルが解凍できないケースもあります。
Android・iPhoneでZIPの圧縮ファイルを解凍・展開する方法を紹介します。ZIP形式に対応した解凍アプリもあわせて紹介します。
AndroidでZIPファイルを解凍する方法
Androidでは基本的にZipファイルに対応したサードパーティ製のアプリで解凍することになります。次項の「Android用のZip解凍アプリ」を参考にしてください。
ただしスマホの機種によっては解凍用のアプリが最初からインストールされていることがあります。
アプリがインストールされているかどうかや、実際の解凍手順は機種によって異なるため、お使いのスマホの製品マニュアルを確認してみてください。
Android用の解凍アプリは多くのものが配布されていますが、その中でも「RAR」と「ZArchiver」の2つは評価が高くおすすめです。
本記事ではRARでの解凍手順を紹介しますが、Zarchiver等のアプリでもほぼ同様の手順で解凍することができます。
以下の2つのアプリはパスワード付きの圧縮ファイルにも対応しています。パスワード保護が原因で他の方法・アプリでうまく解凍できない時はこれらのアプリを試してみてください。
- RAR
- ZArchiver
RARはRAR, ZIP, TAR, GZ, BZ2, XZ, 7z, ISO, ARJ形式のファイルの解凍に対応しています。
解凍だけでなくRARまたはZIP形式での圧縮もでき、破損したファイルの修復機能も備えています。
iPhoneでZIPファイルを解凍する方法
iPhoneの場合、iOS13以降であれば標準アプリ「ファイル」のみでZIPファイルを解凍できます。パスワード付き圧縮ファイルにも対応しています。
「ファイル」を使ったZIPファイルの解凍手順は次のとおりです。
① ホーム画面を表示し、「ファイル」アプリを起動します。
②ファイルアプリで解凍するZIPファイルを探します。
③そのままファイル名をタップするだけでファイルが解凍されます。パスワードが必要な場合は解凍時に求められるので、正しいパスワードを入力します。またはファイル名を長押しし、メニューから「伸張」を選ぶことでも解凍できます。
上記の手順でうまく行かない場合や、古い機種などiOS13非対応端末を利用している場合は、「iPhone用のZip解凍アプリ」を利用して解凍してください。
iOSで使える解凍アプリではiZipがおすすめです。評価が高く、使いやすいアプリです。
「iZip」で解凍する手順
iPhoneでiZipを使ってZIPファイルを解凍する手順は、次のとおりです。
① App Storeの『iZipダウンロードページ』からアプリをダウンロード・インストールします。 iZipには有料版と、機能が制限される無料版がありますが、基本的な圧縮・解凍機能は無料版でも使えるため、まずは無料版を使ってみることをおすすめします。
②ZIPファイルがメール等に添付されている場合は、ZIPファイルをタップで開いて「アクションアイコン(上向き矢印のついた四角いマーク)をタップします。
③ iZipがインストールされているとメニューに「iZipにコピー」の項目が追加されるので、これをタップします。既にZIPファイルを本体ストレージやiCloud Driveに保存している場合は、iZipアプリを起動して「書類ブラウザ」を選択します。するとファイルブラウズ画面に切り替わるので、解凍したいZIPファイルを探してタップします。
④手順2でファイルブラウズ画面からファイルを選択した場合は「ファイルに無事インポートされました。今すぐこれを開きますか?」というメッセージが表示されます。「はい」を選択します。
⑤「すべてのファイルを解凍しますか?」というメッセージが表示されます。「OK」を選択します。
⑥パスワードが必要な場合はここで入力を求められます。正しいものを入力してください。
⑦解凍が終わると同じフォルダに解凍済みフォルダが保存されます。
ZIPの圧縮ファイルを正しく解凍できた事を確認したら操作は完了です。